イルカ供養

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かつては、日本列島の各地の漁村で、殺した鯨類の供養が行なわれていたようだ。

山口県青海島では、日高旺によれば、毎年6月29日から3日3晩、観音堂で鯨の霊を弔う行事が行なわれる。コアYves Cohatは同じ行事を4月29日から5日間のものとする。向岸寺の行事で1679年から続いており、清月庵という名の観音堂には、鯨の舎利が収納されているそうだ。堂の脇には鯨の墓もあるという。胎内の鯨の赤子を荼毘にふすことも行なわれた。

日高によると、日向灘の目井津港でも、かつて鯨供養が行なわれたという。

鯨塚も各地に建てられた。たいがい、海をみはるかす高台に立っているということである。鯨がお参りしやすいように、ということだろうか。

イルカの供養については、伊豆に例がある。

東伊豆町稲取に鯆霊供養塔がある。鯆はイルカと読む。稲取はイルカ漁のある地域である。

宮田登によれば、塔の台座には「当村漁村中 世話人 三町若者」という銘文があり、また「文政十丁亥年」(1828)の刻印がある。

イルカを供養する、という考え方について宮田は、イルカの姿態や習性が人間に身近に感じられること、またイルカにともなってイワシやカツオが豊漁になることから、その霊威を尊重した、などの要素を挙げている。

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