ハイル・ブッシュ |
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| リチャード・ドレアム | 10月4日 | |
| リチャード・ドレアムは政治ジャーナリスト。このテクストは10月4日に執筆者名義でインディメディアに投稿されたものだが、内容から見て少し前の執筆だと考えられる 大統領候補者ジョージ・W・ブッシュは、どうやって数千万ドルもの資金を用意することができたのだろうか。議論が上手なからではない。だいたい議論は避けてきたのである。世界情勢に詳しいからでないのは確かだ。世界情勢について質問されると、罠にはまったと思い込むくらいの人物である。(彼が、その問題なら詳しいです、と言う時は必ず、その文章が終わるか終わらないうちに、実はそうではありませんと、訂正することになるのである) いいや、ジョージ、こちとらはとっくに目が覚めているんだ。ブッシュが金を集められたというのも、家の資産が昨日今日のものでなく、莫大で、しかもウォールストリートの一番の有力筋と前世紀からのつながりがあるだ。もっと悪いことには、それほど金があるのには、じいさんのプレスコット・ブッシュがナチスとの金銭的な深いつながりあったことが大きい。 1942年の10月20日に、合衆国外国人資産管理委員会は、「敵との通商に関する法律」に基づいて、ユニオンバンキング社の株券を押収した。プレスコットは同社の経営者の一員で、大株主でもあった。最大の株券保有者はE.ロナルド・ハリマンだった。(ブッシュはウォールストリートの投資会社ブラウンブラザース・ハリマンの緊密な取引相手でもあった) ユニオンバンキングはアメリカ資本をドイツに送って、ナチス政権下のドイツ産業を建て直すために造られた会社である。ドイツ側の受け手の中心人物は、ナチス資本家として著名なフリッツ・ティセンであった。ティセンは、そういうことをしていたことを、「私はヒトラーに払った」と題する著書で、大筋認めている。 ユニオンバンキングの投資を受けていた会社のなかに、サイリーシャ・アメリカン社がある。これもプレスコットと、妻の父のジョージ・ハバート・ウォーカの経営であった。同社はナチス系の軍需産業に石炭を精力的に供給していた。この会社もナチス協力会社として、1942年11月17日に、資産差し押さえを受けている。ユニオンバンキングの一番の投資先はドイツ・スチール・トラストで、ナチスの鉄資材や爆薬の3分の1ないしは2分の1は、同社の製造である。 プレスコット・ブッシュはハリマン・フィフティン社(同社の株は大部分、ロランの兄弟のエイヴァレル・ハリマンの所有)の経営者でもあった。同社は統合サイリーシャ鉄鋼会社を保有していた。株の残りは、フリードリヒ・フリスク(ヒムラーのSS資金援助団体「友達の輪」のメンバー)がもっていた。 共和国大統領候補ブッシュの曽祖父、バート・ウォーカはハリマンがハンブルク=アメリカ航路会社への投資を組織するのを助けた。祖父プレスコットは同社の経営者になった。同社は、ナチスのプロパガンダをアメリカに流通させ、扇動家を送り込んだ疑いで、1942年8月28日に資産を差し押さえられている。また同社は、政権奪取前のナチス民兵向けに銃器を輸出していた。 もっとうんざりするひどい例が幾らもある。それにしても、これだけの悪魔の財務取引がありながら、いったいどうやってプレスコットは、のちに上院議員になることができたのだろう。そしてジョージ・H・Wはどうして大統領になれたのだろう。さてさて、ブッシュ=ハリマン=ナチスのコネクションを仕切っていたのは、のちにアイゼンハウア政権の国務長官ジョン・フォスタ・ダルスと、のちのCIA長官アレン・ダルスだったのである。 プレスコットの父サミュエル・P・ブッシュは、バッキー鋳造社を所有していた。同社は、ハリマン兄弟の父(EHハリマン)の経営していた鉄道会社に、部品を供給していた。ハリマンの鉄道への投資は、ウィリアム・ロクフェラの支援を受けていた。彼の兄弟のジョン・D・ロクフェラはスタンダード石油の創立者で、その油を鉄道は行なっていた。(これがジョージ父子の油ビジネスに手を染める発端となる) サミュエル・ブッシュはウッドロウ・ウィルスン大統領の「戦時社会主義」のリーダーになり、軍需産業協議会(同協会は第一次大戦の間、アメリカ産業界の、価格協定カルテルの調整役を果たしていた)の小型武器と弾薬の責任者に就任した。ここでブッシュは、パーシ・ロクフェラ(ウィリアムの息子)が小型銃器製造業者を管理するのを補佐していた。 年上のほうのジョージ・ブッシュは、一家の伝統を守って、全体主義政府を支援した。大統領として、共産主義中国を国連の場で支援し、軍事援助も行なったのである。 若いほうのジョージ・ブッシュは大きな政府を支持しつづけるのか、それとも自由市場の支援に回るのだろうか。彼が一番最初に取った政策は、野球場建設支援のための増税であった。メキシコ政府への不良債権をめぐる、アメリカンバンクの支援策をめぐって、共和党の自由主義派と保守派が対立したとき、テキサス知事は支援派にまわった。その理由はウォールストリートの銀行筋とのコネクションである。 こうしたことが、共和党の現在進行中の歴史と、相互に連関している。共和党は1850年に創立された。高い税金を取り、コネクション内部のビジネスへの補助金とするのが、設立の趣旨であった。過去50年間に共和党から出た大統領はすべて、政府の規模を増大させ、自由市場への援助を弾劾し、減税は常にただのレトリック以上ではなかった。テキサス知事ジョージ・ブッシュはこの伝統を守りつづけることだろう。 海賊訳:Massa |
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