解毒、排泄、発熱
| 解毒、排泄、発熱等の反応は全て、自然治癒作用が起こす反応です。 では、これらの反応について解説して行きます。 初めてこのページをご覧になる方は、冷えと漢方療法(総論)を先にお読みください。 |
||||||||||||
| 解毒、排泄 | ||||||||||||
解毒作用は、体内に入ってきた毒素を無毒化しようとする反応です。 この時に人体は体内の水分を利用します。 水分を利用した排泄経路は汗、便、尿等があります。 東洋医学では(汗、吐、下)という毒の排泄経路を利用した治療方法が確立されています。 汗は体表面の熱を外へ排泄するだけでなく、体内の毒素を汗という水分を利用して解毒させる重要な働きがあります。 便や尿も同じく、体内の毒素を便(便にも水分が含まれる)や尿という水分を利用して体外へ排泄させようとします。 便は、汗や尿と比較して水分含量が多くありませんが、毒の力が強いと、水分をたくみに利用し”下痢”という水分を多く含んだ便を排泄させて何とか毒素を体外へ排泄させようとします。 いかがでしょうか?納得しましたか? いずれにしても解毒、排泄には体内の水分をたくみに利用している事がわかると思います。 但し、ここで利用される水分はきれいな水分でなければいけません。 汚れた水分では解毒する以前に水分自体が毒素になってしまう為解毒が追いつきません。 このように、これらの排泄物は決して止めようとしてはいけません。 止めてしまうと毒素は排泄されなくなり、毒素は出るに出れず、結局体内に残ってしまいます。 この現象を、やかんと水で考えてみましょう。 やかんで熱せられた水は、熱湯となり、蒸気となり、やがてはやかんの噴出し口や空気穴から逃げていきます。 もし、この時にやかんの噴出し口や空気穴を塞いだらどうなるでしょう。 熱せられた蒸気は逃げ場を失い、元のやかんの中に逆流しようとします。 しかし、次から次へと新しい蒸気が発生しますから、最終的には爆発してしまいます。 これを人間でたとえれば、汗、便、尿が噴出し口や空気穴から出てくる蒸気にあたります。 どうでしょう、考えるだけでも恐いでしょう。 現実問題として汗や尿や便を我慢して出さないようにすると、体調は悪化していつまでも我慢する事は不可能となります。 私達人間は汗や尿や便を排泄しなければ生きていけないのです。 また、これらの汗、便、尿の3つの排泄経路での解毒が追いつかない位毒素が多い場合、皮膚に排泄を依存しようとして皮膚病を引き起こします。 アトピー等の皮膚病は、排泄しきれない毒素が皮膚に表れているに過ぎません。 皮膚病は湿疹と言われるように湿という文字は水分を表します。 つまり、水分を体外に排泄している反応です。 この事からわかるように、病気として認識できる病態は皮膚病に限らず、解毒という反応として水分を利用して現れる事を理解してください。 しかし、体内が冷えていると解毒、排泄反応が弱まります。 先ほどのやかんと水のように、水は熱湯にならなければ、蒸気を排出しません。 ぬるま湯や水では噴出し口や空気穴の役割はほとんど意味をなしません。 ですから、体が冷えていると、解毒が弱まってしまうのです。 すると体内では毒素が蓄積されてしまい、最終的には発病という形で病状を出してしまいます。 解毒、排泄作用は自然治癒作用の現れでもあるわけですから、これをいつも潤滑に働かせる為には、体内の冷えに注意しなければいけません。 |
||||||||||||
| 発熱反応 | ||||||||||||
発熱反応も解毒反応の一つです。 発熱反応には炎症反応も含まれます。 西洋医学では発熱があるとすぐに解熱させようとして、抗生物質や解熱剤を使用します。 しかし発熱は、人間の持つ最強の自然治癒反応ですから、これを止めてはいけません。 発熱が起こると体内では老廃物の燃焼、解毒等が起こります。 これらの反応は自分自身の体を守る為に起こしているわけですから、むしろ歓迎すべき反応です。 風邪をひいた時に起こる発熱も、すぐに解熱剤や風邪薬等で熱を下げると風邪がこじれてなかなか治らない経験をされた方も多いでしょう。 それはこの自然治癒反応を邪魔した為に、解毒反応が弱まり病気が強まってしまったからなのです。 すなわち、発熱を抑えてしまうと、体は楽になりますが、病気自体は悪化している事になります。 風邪に限らず、全ての病気は発熱反応または炎症反応という形で熱を出してきます。 この熱は、少しでも早く体から毒素を追い出したい、あるいは毒素を燃焼させる為に起こしている反応に過ぎません。 アトピー等の皮膚の炎症、リウマチ熱、膠原病の発熱反応、風邪による発熱等全てが発熱とかかわっています。 発熱反応を起こして、できるだけ解毒を早めている事に気づいてください。 西洋医学ではこの発熱や炎症反応をいかに抑えるかが治療のポイントとなっていますが、抑えても、病気自体の根本治療になっている事はありません。 症状を抑え込む治療をすると体は楽になってしまう為、人間は楽な方をしようとしてしまいます。 また、楽になると病気が治っていくと勘違いをしてしまいます。 しかし、その間に病気自体が治ったわけではないので、病気は益々進行してしてしまい、気がついた時には病気はかなり重くなってしまいます。 ですから重症化した病気を治すにはそれなりの時間がかかります。 慢性病が治りにくい理由がここにあります。 病気を慢性化させない為にも、自然治癒反応である発熱を抑える事ばかり考えてはいけません。 この発熱反応をスムーズに行なわせるには、体内の冷えを改善させてあげましょう。 内面を温める事で、発熱を促し、解毒作用を強めれば、一時的な炎症や発熱反応は自然になくなるものです。 発熱反応を過度に恐れずに人間が起こしている自然治癒作用を一歩おいて観察してあげてください。 すると病気というのは自然に自分から体外へ出て行ってくれます。 |
||||||||||||
| 解毒中の反応と悪化反応 | ||||||||||||
解毒中はつらい反応が起こります。 一方、病気が重症化し、悪化している時もつらい反応が起こります。 では、どのような違いがあるかについて解説します。 以下に体の状態別に色分けしたイメージを記します。
体内へ侵入した病邪(毒素)は自然治癒力によって解毒、排泄されようとします。
上記のようにTもUも■である排毒された病毒の大きさが同じなので、TとUのどちらも表に出ている症状は同じですが、決定的に違うのはTとUでは■である発生した病毒の大きさが違います。 Tの場合は、病毒が排泄されれば、病は急速に回復し、完全治癒をします。 しかし、Uの場合、病毒が重いので、体調も悪く病気の症状は益々悪化する傾向にあります。 いくら症状が激しくてもTの場合は心配いりませんが、Uの場合はできるだけ早く冷えを取り、自然治癒力を上げて解毒作用を強めなければいけません。 このように外に現れる病毒の症状は、悪化している時と自然治癒反応が起こっている時ではほとんど違いはありませんので明確な区別はできません。 しかし、自然治癒作用が働き、体から病毒を追い出している時は、体調も良化してきます。 内面の冷えを改善させる根治療法をしている時に出てくる症状は全てTの症状ですから、表向きの症状が激しくなっても、ほとんどが心配ありません。 一方、体を冷やす生活、過食、水分の摂りすぎ、化学薬品等で症状を抑えこんでいる時に出てくる反応はUの重症な症状と言えます。 ですから、このままの生活を続けていても完治への道は遠のくばかりです。 |
||||||||||||
木村漢方薬局では、冷えの改善を重視した漢方療法を推進しています。 難病や治療法が無くお困りの方は、一度ご相談ください。 漢方相談御希望の方は木村漢方薬局オンライン予約をご利用ください。 |
||||||||||||
| トップページへ | ||||||||||||