かわさき   げんげんばらばら   さわぎ   春駒   ヤッチク   郡上甚句

古調かわさき   猫の子   まつさか      



三百


ハア 揃えてござれ 小豆かすよに

ゴショゴショと

(返し)ゴショゴショと ノオゴショゴショと

    小豆かすよに ゴショゴショと


ハア よぉぉぉぉぉイヨォイコリャア

今年始めて三百おどり

おかしからずよ他所の衆が

(以下返し言葉略)


誰もどなたも揃えてござれ

小豆かすよにゴショゴショと


おらが若い時ゃチョチョラメてチョメて

薬鑵かけるとてびくかけた


越前ぼっかの荷なら そこおろすな鯖くさい


買おておくれよ朝鮮ベッコウのかんざしを

村でささぬはわしゃ一人


泥鰌すいて来たに

おかかなすびのほぞ取りゃれ


どっこいしょと堀越を越えて

行けば宮代一夜とる


寝たかねなんだかまくらに問やれ

まくら正直ねたと云うた


思い出しては呉れるか様も

わしも忘れるひまがない


切れてしまへばバラバラ扇子

風のたよりもさらにない


土京鹿倉のどんびき踊り

一ツとんでは目をくます


てっかりてっかりてっかリと

金のようらく下げたよな


竹の切株ちゃ酒天童子のしょんべんけ

すまずにごらず 出ずいらず


猫がねずみ取りゃいたちが笑う

いたち笑うなわれも取る


音頭取めが取りくたぶれて

さいた刀を杖につく


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